【プレイ感想】今更Undertaleやったので感想書く【ネタバレ注意】
ネタバレが無いように書こうと思ったんですが、
自分が書きたいことがすべてネタバレ確定であることと、
HP観に行ったら情報らしい情報が全くなかったので、どこまでネタバレなのかが分かりませんでしたので念のため注意書きです。
以下ネタバレありますので、
「Undertaleやろうか迷ってるんだよね」とか
「いつかはやろうと思ってるんだよね」と思っている方は
この時点でバックすることを推奨します。
プレイされていない方に簡潔に以降の内容を説明すると、
RPGとしては異彩を放ちつつ、とても良質なストーリーを見ることができるゲームです。
プレイ時間も、ゲーム下手な私でも10時間程度でクリアできるのでお時間が無い方にもおすすめです。短いと思われた方、この短い間にギュッと濃密な体験が詰まっていますので是非。私好みではありませんでしたが。
「ゲーム知らないけど、どーせやらないし、俺はこのページをスクロールするぜ!」という方、
以降のページは、「あなたは神を信じますか?」とか言ってくる宗教勧誘の人間を見るくらい、「何言ってんだコイツ」という感想しか浮かびませんので覚悟の上お進みください。
~~~~~~~~~以下ネタバレを含みます~~~~~~~~
さて、今までの私が書いたレビューエントリとは今回ちょっと違います。
①レビューと呼ぶにはあまりに主観的な意見しか出てこない
②3つルートがある中で2つのルートしか見ていないため、言っていることが正しくない可能性がある
という所があります。
もはやしゃべる前から前置きが長いですね。
・このゲームはゲームを媒体とした世界観とストーリーを提供するコンテンツだと思う
ゲームでありながら、ゲームではない、と思いました。(いい意味で)
一周目をプレイした段階で私は衝撃を受けました。
一週目はNルートと呼ばれるそうですが、いわゆる一般的なルートです。
元々最初から殺さないルートで行こうと思ったんですが、
最初の戦闘で間違って敵を倒したり、
トリエルの説得方法が分からなかった(25ターン耐え忍ぶとか分かんねぇ…)ために、
泣く泣く倒しました。
問題はラストです。
何かもう狂ったゲームをプレイしているような感覚でした。フラウィ戦。
負けたらファミコンがバグったような形になったり、当たり前のようにセーブ&ロードを繰り返す(フラウィが)攻撃など。
これはいわゆる”メタ表現”というやつですよね。ゲームの外側(操作しているプレイヤー自身)へ直接殴りに来ているような感覚。
こういう手法をとる場合、
「このゲームを通して何かを感じ取ってほしい」という主張を持っていると私は思います。(主観)
ゲームの中でもキャラクターを「殺す」ことの重さや、友達を「作る」事の大切なを謳っているような感覚ではありました。
ただ、それを差し置いても、このフラウィ、残忍すぎる。最初からさんざんにプレイヤーをばかにしています。彼がバカバカ言うたびに、「君は じつに ばかだな」というドラえもんのセリフを想起させるほどの煽りっぷりです。
そして通常ルートはフラウィを倒しても、思いのほかあっさりと終ります。主人公(プレイヤー)は、壁を抜けた?と思われますが、電話のやり取りで、地底からの侵略があるだろう旨を話されて終わります。
なんの達成感も得られないのです。ただ、自分は助かった。でも?という。
昨今のRPGの(私の)イメージでは、きちんとした物語の終わり(goodでもbadでも)が描かれるはずです。でも全く無し。
さんざんのたうち回って、えっ?そんだけ?あんだけばかにされて倒したカタルシスもなく(主観)、そんだけ?
という印象です。
このゲームはゲームでしか表現できない(たぶん)ゲームによる世界観とストーリーだと思います。(いい意味で)
ここまで書くとひどくダメ出しをしているように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
このゲームの素晴らしいところは、それでも別のルートに行きたいと思わせる世界観だったということです。
私は今までのエントリでも何度か書きましたが、大変飽きっぽい性格です。一周でもゲームをクリアできるかどうかも怪しいです。
ですが、Undertaleに至っては、ともかく消化不良過ぎた上に、自分の失敗がかなり尾を引いてもやもやしてました。
このまま終わらせることも考えましたが、完全に殺さないルートを選べば助かるだろう、という希望的観測の下、2周目プレイを決断します。
・2周目、ハッピーエンドだったが、すべては助からない。原因は、プレイヤー自身。
2周目、私が待っていた衝撃もやはりラストでした。
フラウィから変化したキャラクタは通常ルートでモンスターたちが話していたときに出てきた「アズリエル」という人物。
つまり、自分が落ちる前に一緒にいた?らしい子供だったようです。
ここら辺からお話しをしっかり理解できない私は混乱します。
どうも、その人間との交流があるどころか自分にも似ているとか。
そして苦痛に苦痛が重なる戦闘(耐え忍ぶ弾幕ゲー…)の後、
自分が今まで操作していたキャラクターは「自分ではなく別のキャラクター」であることが明示されます。(自分の名前は、元々アズリエルとともに生活をしていたキャラクターのこと)
RPGとは
RPGとは
RPGとは
ロール プレイング ゲームとは
2周目のエンディングは私の中では混乱に混乱です。最初にしっかりプレイヤーの名前を書かせておきながら動かしていたのはプレイヤーの分身でも何でもない別の名前のキャラクターなのです。
プレイヤーとそっくりだったこともゲームの進捗に影響を与えていたんだと思いますが、
如何せん私はエンディング中恐怖でしかありませんでした。”メタ要素”が過ぎる。
世界に入り込んでいたはずの自分が実は「その世界を外側からずっと見ていただけだった」といわれたようなものです。
ゲームプレイしているはずが、突然実況動画見ていたみたいな話ですよこれ。
それがダメだとは言いません。もちろん。
ただ、私としてはもう頭を何回もぶん殴られたような感覚です。
通常ルートで10時間弱?不殺ルートは半分位でクリアしましたが、
ここ数年にない位の疲労感でした。
やべーぞこのゲーム…。
そして少ししてから気づくのです。「アズリエルは永遠に救われない」
彼は結局心を持たないあの花に戻るのです。
不殺ルートでは、地底にいたモンスターたちは地上へと出られます。もちろん、地上では全員ハッピーとはならないでしょうけど、
地底のモンスターたちにとっては悲願のはずです。
ですが、アズリエルはどうでしょうか。
そう考えた時、プレイヤー(捜査している私)が一番嫌いな花は、作中でのプレイヤー(故人)にとって一番身近にいたキャラクターの果てであり、且つ、そのキャラクターは、作中で救われることはない…。
ハッピーエンドでありながらも、悲しさが伴うエンディングでした。
最後慰めに抱きしめてたの、ドット絵ながらもグッとくる演出ですね。
・ゲームでしか表せない表現による、「ゲームとプレイヤー」の物語
このゲームは誰も殺さなくて良いRPGとして宣伝されていますが、
プレイ後の感想としては、ゲームとプレイヤー(ゲームをしている自分自身との)対話による物語であると思いました。
ゲームをしていること自体が物語なんでしょうかね。名前のシステムしかり、セーブ&ロードしかり…。
実際2周目はトリエルやサンズたちも「一回会ったことある?」的なセリフがありますしね。
個人的にトリエルのノートにダジャレばかり書いてあった理由に二周目で気が付いてあああああああ!となりました。ケムリクサかよ。
恐らく大量に敵を倒して進むとまた違うルートに行くのでしょうが、
そちらは大変なのでやらないかなぁ…。
素晴らしいゲームだと思いますが、あまりにも特殊事項過ぎるので、いわゆる純粋なRPGではないことだけは確かです。
ゲームとして素晴らしいと思いますが、人を選ぶと思いますし、私的には好みではないタイプでした。
あと、ゲーム下手な人には弾幕避けゲーはつらいです…。